選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)を服用している患者において、低ナトリウム血症がみられることがある。
*低ナトリウム血症が起こるメカニズム
抗利尿ホルモン過剰症候群(SIADH)により低ナトリウム血症を発症すると考えられている。
SIADHでは、下垂体からの抗利尿ホルモン(ADH)の分泌調節機能が損なわれ、バソプレシンの分泌が亢進し、体内の水分量が増大することで低ナトリウム状態に陥る。
SSRIやSNRIでSIADHが発症する機序は、明確になっていない。
*発症頻度
SNRIであるサインバルタ(デュロキセチン)の国内臨床試験においては、2079例中4例(0.14%)でSIADHの報告があった。
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