薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


喘息治療薬と低カリウム血症

 

気管支喘息治療薬のいくつかには、血清カリウム値を低下させるものがあり、それらを併用している場合には低カリウム血症に注意が必要。

以下、低カリウム血症を引き起こす喘息治療薬。

 

*β2刺激薬

β2刺激作用によりアデニル酸シクラーゼが活性化され、生成されたサイクリックAMP(cAMP)が、Na/K-ATPase(ナトリウムポンプ)を活性化させカリウムの細胞内への取り込みを促進するためと考えられている。

 

*キサンチン誘導体(テオフィリン/アミノフィリン)

ホスホジエステラーゼを阻害することによりcAMPが増加し、Na/K-ATPaseを活性化させカリウムの細部内への取り込みを促進するためと考えられる。

 

*ステロイド

鉱質コルチコイド作用により、遠位尿細管においてカリウムが排出されるため。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。