薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


NSAIDsの不妊治療への利用

 

プロスタグランジン(PG)FやPGEの一部のサブタイプは、排卵および黄体形成の終了に関与していることが報告されている。

NSAIDsを服用することにより、シクロオキシゲナーゼ2が阻害されると、卵巣のPG合成が阻害され、排卵が抑制される。

そのため、排卵期にNSAIDsを服用することにより、排卵されずに不妊へと繋がる可能性がある。

 

 

 

*不妊治療への応用

NSAIDsによる排卵抑制作用が、体外受精による不妊治療に利用される場合がある。

体外受精を行うにあたり、排卵誘発剤を使用し排卵を促し、採卵時まで排卵するのを防止するためにNSAIDsを投与することで、採卵時に排卵するようにコントロールする。

 

*具体的な使用例

採卵日の2日前の夜にスプレキュア(ブセレリン酢酸塩)などの排卵誘発剤を点鼻し、翌日(採卵日の前日)にジクロフェナク坐剤を2〜3回に分けて投与する。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。