一部の薬剤では高プロラクチン血症を引き起こし、自覚症状として妊娠していないのに母乳が出る(乳汁漏出)、無月経・無排卵・無排卵月経の排卵障害などの症状が現れる。
プロラクチンとは「乳腺刺激ホルモン」とも呼ばれ、脳下垂体から分泌される乳腺の成長や乳汁生成に関与するホルモン。通常は出産後に多く分泌されるが、薬剤により分泌が促進されることがある。
高プロラクチン状態になると、排卵障害や黄体機能不全による月経不順などが起こり、不妊の原因となる。
*プロラクチン分泌を増加させる可能性のある薬剤
・メチルドパ
・レレルピン
・ベラパミル
・ハロペリドール
・モリンドン
・オランザピン
・フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン、ウインタミン、レボメプロマジンなど)
・ピモジド
・リスペリドン
・シメチジン
・メトクロプラミド
・コデイン
・モルヒネ
・クロミプラミン
・デシプラミン
他にもコカインや幻覚剤でもプロラクチン分泌を増加させる働きがある。
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