硝酸薬を継続的に使用すると耐性が生じ、数日で効果が減弱することがある。
効果の減弱だけでなく、血管内皮機能の低下により心筋梗塞の予後を悪化させることも。
*耐性を予防する方法
ニトロダームTTSのような長時間作動型の貼付剤では、発作の起こる時間帯を中心に半日だけ貼って、半日は剥がすことで硝酸剤の血中濃度が上がらない時間を作って耐性形成を防ぐ方法がある。
インタビューフォームによると、2時間の休薬期間をおいた間欠投与法で耐性発現を予防できたとの報告あり。
しかし、この使用方法での有効性、安全性は現在のところ十分に確認されていない。
*他の予防法
ACE阻害剤、ARB、システインとの併用で予防できるとの報告がある。
耐性予防の機序や有効性、安全性は不明確な部分が多い。
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