*一般名
ブロナンセリン
*特徴
・世界初の抗精神病薬の経皮吸収型製剤。
・ドパミンD2、D3受容体およびセロトニン5-HT2A受容体のアンタゴニスト(SDA)。
・20mg、30mg、40mgの規格があり、効果は用量依存性を示すエビデンスがある(抗精神病薬では稀)。
・投与開始から治療用量(40mg)が使用可能。
・錠剤からの切り替えや、かぶれや発疹が出た時などの経口剤への切り替えも可能。
・24時間安定した血中濃度を維持して、ピーク・トラフがほとんどない。
⇒ ピーク時での副作用出現が抑制され、トラフ値の最小血中濃度で効果を示すため、良好な有効性・安全性が期待できる。
*テープ剤としてのメリット
・嚥下困難者に対して他者による投与が簡単。
・コンプライアンスの可視化がしやすい。
・消化器系の副作用が少ない。
・副作用出現時には剥がすことで投与の中止が即座にできる。
*適応症
統合失調症
*用法
通常、成人にはブロナンセリンとして40mgを1日1回貼付するが、患者の状態に応じて最大80mgを1日1回貼付することもできる。
なお、患者の状態により適宜増減するが、1日量は80mgを超えないこと。
胸部、腹部、背部のいずれかに貼付し、24時間ごとに貼り替える。
内服からの切り替えは、次回服用予定時刻から貼付を開始する。
剥がれてしまった場合には、再貼付可能。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。