ヒルドイドフォームとヘパリン類似物質外用泡状スプレー(以下、GE泡状スプレー)は、どちらもヘパリン類似物質を有効成分とする泡状の保湿外用薬だが、特性や使用感、使用上の注意などに違いがある。
以下、まとめ。
*一般名
ヒルドイドフォーム・・・ヘパリン類似物質フォーム
GE泡状スプレー・・・ヘパリン類似物質スプレー
※ GE泡状スプレーの一般名は、ヘパリン類似物質外用スプレー(液状で出てくるスプレー)と同一であるため、一般名処方においては患者の意向を確認し、薬剤師が選択できる。
*スプレーの方式
ヒルドイドフォームは、高圧ガススプレー(LPガス)。現在、92g包装のみ
GE泡状スプレーは、ポンプ式(泡で出てくるハンドソープと同じ原理)。100g包装と200g包装があり、200g包装はキャップレスで置いたまま使用できる。
*使用感
ヒルドイドフォームは、キメの細かい泡でサッパリとした使用感(ヒルドイドでは唯一、油分が含まれていない)。
GE泡状スプレーは、泡がヘタリやすく、ややベタつきがある(添加剤のヒアルロン酸Naの影響)。
*使用方法・注意点
ヒルドイドフォーム
・製品キャップの大きさの泡の量で約1g(2FTU)。
・よく振ってから使用する。
・横向きや逆さまの状態で使用しない。
・火気の近くで使用しない。
・必ずガス抜きを行ってから廃棄する。
GE泡状スプレー
・100g容器の場合、1プッシュで約1FTU。200g容器の場合、1プッシュで約2FTU。
・振らずに使用する。
・逆さまの状態で使用しない。
・プラボトルなので廃棄が楽。
*変更調剤は可能か?
ヒルドイドフォームからGE泡状スプレーへの変更調剤は可能だが、1本当たりの容量がそれぞれ異なるため、そのまま変更はできない。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。