亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏は、どちらも酸化亜鉛を含む外用薬。
違いと使い分けについて、以下まとめ。
*色
亜鉛華軟膏・・・・白色
亜鉛華単軟膏・・・単黄色
*酸化亜鉛の濃度
亜鉛華軟膏・・・・20%
亜鉛華単軟膏・・・10%
*基剤
亜鉛華軟膏・・・・白色軟膏
亜鉛華単軟膏・・・単軟膏
*使用感
亜鉛華軟膏・・・・べとつき感がある
亜鉛華単軟膏・・・比較的べとつきが少ない
*使い分け
添付文書上の適応はどちらも同じで、外傷や火傷、湿疹などに使用される。
亜鉛華軟膏は滲出液を吸収するが、亜鉛華単軟膏はほとんど吸収しない。
⇒ 滲出液が多い場合は亜鉛華軟膏を、肉芽形成後は亜鉛華単軟膏を使用することが多い。
酸化亜鉛の濃度が高いと皮膚の乾燥を引き起こすため、長期で使用する場合や乾燥・痒みなどの症状がある場合は亜鉛華単軟膏が適している。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。