薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


ケトプロフェン貼付剤による光接触皮膚炎

 

モーラスやミルタックスなどのケトプロフェン貼付剤において、頻度の高い副作用として光接触皮膚炎が挙げられる。

ケトプロフェン貼付剤による光接触皮膚炎は、薬剤を貼付した部位と、紫外線の暴露が重なった部位にのみ現れ、衣服などで遮光された部位には生じない。

 

 

 

*症状

初期に、発疹、発赤、紅斑、そう痒感、刺激感など。

重症化すると水疱やびらん形成がみられる。

 

*特徴

・紫外線量の多くなる夏季(5〜8月)に発現頻度が高い。

・発症者の年代分布では10代以下が多く全体の約25%を占めるが、体育の授業や部活動などで屋外活動が多いためと考えられる。

 

*予防法

ケトプロフェン貼付剤の使用中および使用後(少なくとも4週間)は、貼付部位をサポーターや衣服で覆い、紫外線を当てないようにする。

市販の日焼け止めの成分にも光接触過敏症を引き起こす成分が含まれていることがあるため、併用はおすすめできない。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。