薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


夜間頻尿にロキソニン

 

ロキソプロフェンが夜間頻尿に対して有効であるとの報告がある。

良性前立腺肥大や過活動膀胱による夜間頻尿を訴える患者に、ロキソプロフェン60mgを就寝前に内服投与したところ、1日の総尿量や排尿回数には影響を与えずに、夜間頻尿回数、夜間の1日総尿量が減少した。

 

 

 

*作用機序

作用機序としては、以下の3点が考えられている。

①ロキソプロフェンのプロスタグランジン(PG)合成阻害作用により、腎血管が収縮し、腎血流量が低下することで尿量が減少する。

②PGE2産生抑制により、膀胱排尿筋の収縮を抑制することにより、膀胱の緊張を緩和させる。

③PGが膀胱の求心性神経を刺激することにより尿意が伝達されると考えられており、これを阻害するため。

 

*注意点

・保険適応ではない。

・ロキソプロフェンは半減期が短いため、就寝前に服用しなければ効果を得られない。

・胃腸障害、腎機能障害に注意が必要。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。