薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


簡易懸濁法とは

簡易懸濁法とは、錠剤粉砕や脱カプセルをせずに、錠剤・カプセルをそのまま55℃のお湯に崩壊、懸濁させて、経管投与する方法。 55℃である理由は、日本薬局方によりカプセルは37±2℃の水で10分以内に溶けることと規定されており、10分間室温で放置しても37℃以下…

点眼薬とコンタクトレンズ

一般的に、コンタクトレンズ使用者が点眼薬を使用する場合は、コンタクトレンズを外してから点眼し、点眼の5〜15分後に再装着する。 コンタクトレンズ着脱の手間がかかることでアドヒアランス(コンプライアンス)の悪化が懸念される場合などは、装着したま…

軟膏・クリームの使用量(1FTUについて)

軟膏やクリームは、使用量が少なすぎると十分な効果が得られず治療期間の延長を来たすことがあり、逆に多すぎると副作用のリスクが高まるため、適切な使用量の指導が重要。 使用量の目安として、1FTU(Finger Tip Unit)という単位が使用されることが多い。 …

保湿剤を使用するタイミング

入浴すると肌から水分が吸収され、角質中の水分量が増加するが、入浴後10分経過すれば入浴前の水分量と同程度まで戻ることから、保湿剤は入浴後10分以内に使用すると効果的であるとの意見がある。 しかし、入浴直後に保湿剤を使用した場合と、一定時間後に塗…

ピレノキシン点眼液の使用順

点眼薬が同じタイミングで2種類以上処方されている場合には、使用順と使用間隔に注意が必要。 基本的には、水溶性点眼薬 → 懸濁性点眼薬 → ゲル化点眼薬 → 眼軟膏の順で、5分間以上間隔を空けて使用する。 より効かせたい点眼薬を、最後に使用するように指導…

空腹時の服用が適さない薬

空腹時の服用が適さないパターンは主に以下の2つ。 *脂溶性の薬(吸収が低下) ・EPA、DHA製剤 ・イトラコナゾール ・インドメタシンファルネシル ・テプレノン ※ ビタミンD3製剤は脂溶性ビタミンだが、吸収に食事の影響は受けない。 *胃腸に負担のかかる…