薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


アドエアとレルベアの違い

アドエアとレルベアは、どちらも吸入ステロイド・β刺激薬配合の気管支喘息治療薬。 以下、アドエア ディスカスとレルベア エリプタの違いまとめ。 *有効成分 アドエア・・・サルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸エステル レルベア・・・ビランテロール…

気管支喘息の分類(アトピー型/非アトピー型)

気管支喘息は、大きく分けてアトピー型と非アトピー型の2つに分類される。 小児喘息の70%以上がアトピー型。 年齢が上がるにつれて非アトピー型を発症しやすく、成人喘息ではアトピー型、非アトピー型とそれらの混合型がそれぞれ約1/3ずつ。 *分類 アトピ…

喘息治療薬と低カリウム血症

気管支喘息治療薬のいくつかには、血清カリウム値を低下させるものがあり、それらを併用している場合には低カリウム血症に注意が必要。 以下、低カリウム血症を引き起こす喘息治療薬。 *β2刺激薬 β2刺激作用によりアデニル酸シクラーゼが活性化され、生成さ…

喘息発作へのコデインの投与

コデインリン酸塩/ジヒドロコデインリン酸塩(以下まとめて、コデイン)は、鎮咳薬として処方されるが、気管支喘息発作中の患者には禁忌になっている。 そのため、コデインを含む薬品が処方されている場合には、咳が気管支喘息によるものではないことを確認…

ホクナリンテープ後発品の注意点

ホクナリンテープと後発品のツロブテロールテープでは薬剤含有層の構造が異なるため、薬剤の浸透に差が生じる可能性がある。 *薬剤含有層の構造 ホクナリンテープ・・・マトリックス型後発品・・・リザーバー型 *構造の違いによる影響 正常の肌では浸透性…

喘息患者に対する解熱鎮痛剤の選択

気管支喘息の既往がある場合は、解熱鎮痛剤の選択に注意が必要。 解熱鎮痛剤として主に使用されるNSAIDsとアセトアミノフェンは、一部の気管支喘息患者において、鼻水・鼻づまり、吐き気、下痢などを伴う激しい喘息発作を引き起こすことがあるため。このNSAI…