現在の認知症の治療薬は、以下の4種類のみ。
・ドネペジル(アリセプト)
・ガランタミン(レミニール)
・リバスチグミン(イクセロン/リバスタッチ)
・メマンチン(メマリー)
*適応の違い
ドネペジル:アルツハイマー型(軽度〜高度)、レビー小体型
ガランタミン:軽度〜中程度のアルツハイマー型
リバスチグミン:軽度〜中程度のアルツハイマー型
メマンチン:中程度〜高度のアルツハイマー型
*効果の差
効果に大差はなし。
いずれも劇的な改善ではなく、症状の進行を遅らせるに留まる。
メマンチンには、周辺症状の興奮や攻撃性を抑える作用あり。
*作用機序の違い
ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン ⇒ コリンエステラーゼ阻害
メマンチン ⇒ グルタミン酸NMDAR拮抗
*併用について
作用機序の異なる薬剤の併用は可。
ドネペジルとメマンチンの併用により認知機能、ADL、全般評価、行動の改善が報告されている。
*代謝の違い
ドネペジル、ガランタミン ⇒ 肝代謝
リバスチグミン、メマンチン ⇒ 腎排泄
*主な副作用
コリンエステラーぜ阻害薬
⇒ 食欲不振、悪心、嘔吐、下痢などの消化器症状
メマンチン
⇒ 浮動性めまい、眠気、便秘、頭痛、体重減少
また、頻度は低いが痙攣(1%未満)があるので、てんかんの既往がある人には注意。
※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。