薬局薬剤師の勉強日誌

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アセトアミノフェン中毒

 

アセトアミノフェンの大部分は、肝臓でグルクロン酸抱合や硫酸抱合を受けて代謝されるが、一部はCYP450代謝経路に入り、毒性の持つN-アセチル-p-べンゾキノンイミンが生成される。

 

通常量の服用であればこの代謝物はグルタチオン抱合により無毒化されるが、大量摂取時にはグルタチオンが急速に使用され、その生合成が追いつかずにグルタチオンの枯渇を来たす。

その結果、N-アセチル-p-べンゾキノンイミンが代謝されずに肝臓、腎臓、心筋の細胞内高分子と結合し、壊死を引き起こしてしまう。

 

*解毒薬

アセトアミノフェン中毒の解毒には、グルタチオンの前駆物質であるN-アセチルシステインが投与される。グルタチオンは肝細胞内に移行しにくいので必ず前駆物質を使用する。

アセトアミノフェン摂取後、なるべく早期に投与を行う。8時間望ましく、24時間以内であれば効果が認められる。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。