薬局薬剤師の勉強日誌

日々の勉強を個人的にまとめたブログです


妊娠糖尿病(GDM)

 

妊娠糖尿病(GDM)の頻度は、約10%(診断基準の変更によりその都度増減する)。

妊娠中の血糖値の上昇は、胎児にブドウ糖を供給するために起こる生理的な変化である。

それと同時に、上昇した血糖値を正常に戻そうと母体ではインスリンの分泌の促進されるが、インスリンの分泌や働きが十分でない場合にGDMを発症する。

 

*妊娠時に血糖値を上昇させる要因

・妊娠時には胎盤からの複数のインスリン拮抗ホルモンが分泌(インスリンは成長因子のため)
・妊娠によって増加した母体の脂肪組織から、インスリンの作用を抑制するサイトカインが産生

 

*血糖コントロールの仕方

空腹時には、母体の血糖は胎児のエネルギー源として利用され、摂取カロリーが少ないと母体の低血糖やケトン体増加を引き起こしてしまうので、過剰なカロリー制限はしない。

適切なエネルギー量の摂取でも食後血糖が目標値を超えてしまう場合には、食事の回数を5〜6回に分割するとコントロールしやすくなる。

 

*治療薬

経口血糖効果薬は、妊婦に対する安全性が担保されていないため、必ずインスリン製剤を使用する。

ただし、比較的新しいインスリン製剤は安全性が確認されていないこともあるので注意が必要。

 

 

※このブログの内容は、個人的に勉強した内容をまとめたものです。添付文書や治療ガイドライン等に基づいてまとめていますが、内容の正確性は保証できません。知識の向上のため、また、内容をより良いものにしていきたいと考えているため、不適切な記載等ございましたら、コメントにてご指摘お願い致します。